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はせがわ ごう

長谷川 豪 さん

卒業年:

1996年

 

現在の勤務先:

株式会社長谷川豪建築設計事務所

仕事内容:

建築の設計管理・UCLA客員教授

より良い建築のための魔法の材料

軽井沢の森のなかに、八本の柱で支えられ、空中に持ち上がった建物がある。一階部分は風が吹き抜け、森と自己空間が滑らかに繋がる。2010年に竣工された「森のピロティ」だ。建築家になりたいという思いは、高校時代はあまり強いものではなかった。「クリエイティブで面白そう。」当時は単純な興味であった。しかしその決断をしてからテレビ、図書館で調べるようになり興味は増していった。「大学時代には本をたくさん読んだ。たくさん旅行をした。もちろん旅行先では建築を見に行った。」

東京工業大学を卒業後、2005年に建築設計事務所を設立し、2006年、「森のなかの住宅」でデビューした。その作品で東京建築士会住宅建築賞金賞を授賞し、日本を代表する建築家として、今注目を集めている。「仕事に学びがある。」設計には答えがない。日々設計することを通してさらに学びを深いものにする。設計の依頼者との話し合いを通して「共に」アイデアを育てていく。対話を通して他者と自分との考え方の違いを学ぶ。「相手にとっての常識が自分にとっては全く新しい考え方であることがある。人との話し合いの場が生産の場となる。」

今は海外でも建築を教えている。海外は日本人の常識を覆す「対話」で溢れている。「他者に教えることが自らの学びに繋がり、自分の認識が広がって行く。学びは終わらない。」学びこそが『建築』の大黒柱なのだ。

​3年2組 男子

他者との対話

どんな国、どんな街、どんなところへ行こうとも、そこには「建築」が存在する。その国その街の建築はどんな特徴を持ち、どんな歴史があるのか……。掘り下げれば掘り下げるほど建築の深さに出会い、さらなる興味へと誘っていく。

父親の仕事柄、小さい頃から設計図に触れる機会は多く、気づけば建築という仕事に惹かれていた。東京工業大学卒業後、同大学院理工学研究科建築学修士課程修了。建築設計事務所に三年所属したのち、自身の設計事務所を設立。現在

では、海外の大学で客員教授として教鞭もとる。

他者との対話。建築という仕事において避けては通れない。建築とは、彫刻や絵画といった芸術作品とは異なり、自分が思い描いた通りにだけ作ることが出来るものではない。人のお金を使い人のために物を作ることが「建築という仕事」であるからだ。他者との対話を恐れず、何よりも大切にする。そこから得られるものは計り知れない。betterからbestに。他者との対話は自身が思い描いていたものよりもさらに良いものへと導いていくのだ。

興味は、終わらない。そして、興味が終わらない限り、それを追い求め、学ぶ姿勢は変わらない。納得がいくまで本を読み、話を聞き、対話をする。その道の人と対話をするため、時には海外にまで足を運び、門をたたく。相手に興味がある限り、そこには言葉の壁はない。そこでまた一つ、二つと新たな興味は生まれ、それを追い求めて新たな道へと進んで行く。

​3年3組 男子

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