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こまつ よういちろう

小松 洋一郎 さん

卒業年:

1997年

 

現在の勤務先:

株式会社本田技術研究所

仕事内容:

CAD研究開発・

人工知能の応用

人を幸せにする

小学生の時から理科数学が好きで、高校は理数科があるということで大宮を選んだ。大学は物理学科に進学し、サークル活動では人力飛行機を作り、パイロットとして飛んだ。大学院ではIT系でユーザーインターフェースについて勉強した。その後、本田技術研究所に就職し、自動車を設計するためのアプリケーションを作ったり、自動車設計用のスケッチベースCADの研究開発のため、アメリカで研究していたこともあった。今は人工知能を使った次世代自動車設計手法の研究をしている。機械である人工知能であれば、熟練者と未熟な人の技術の差などが生まれない。また学習するので、人間であれば起こりうる同じ失敗や、過去にあった失敗を繰り返すこともない。

研究職にあっても、学生時代に習ったことがとても役に立っていると感じる。社会は多様な思想を持つ人々で満ちており、教養の面でも学生時代の勉強は役に立つ。義務教育レベルでは足りない。多様な考えを受け入れつつ自分の意見を持つことは、その相手とのこれからの関係に大きく関わるからだ。

就職面接の時に、世界の人を一人でも多く笑顔にしたいと話した。目標にしているのはドラえもんである。ドラえもんはのび太の要求に対し、ただのび太の願いを叶えるのではなく、その気持ちの部分まで汲み取っている。だから、誰かのこういうものが作りたい、という望みに対し、共感して実感するように心がけている。

3年5組 女子

目指すはドラえもん

日々進歩している自動車産業の中でホンダの自動車設計のためのシステム開発を担っている。小さい頃から理系科目が大好きでノーベル賞を目標にして夢中になって勉強した時期もあった反面、校則を破り部活をやめさせられたこともある型破りな側面を持ちあわせた高校時代であった。

物理学科に進んだ大学時代は好きだった数学に悩まされたが、ユーザインタフェースを専攻した大学院時代には、将来の方向性を決定づけた恩師との出会いもあり、高い研究成果を残すことができた。大学院を首席で卒業後、株式会社本田技術研究所に入社し、デジタル開発推進室に配属されている。

ホンダの社訓である「三現主義」| 現場・現物・現実を大事にする| をもとに今までアメリカの大学との共同開発など現場に赴いて仕事を行い、技術力だけでなく自分で創造する楽しさや国境を越えて一つのものを成し遂げた達成感を得ると同時に、海外の人とのコミュニケーションにおいて自分の英語力の不十分さを痛感した。だからこそ、高校生には日々の勉強をおろそかにせず励んでほしいと語る。

現在は人工知能を応用した車の開発知能化の実現を2030年前後を目標として取り組んでいる。「ドラえもんになりたい。」その言葉には「要求されているものや背景を把握できた上で仕事をすることで世界中の人を一人でも多く笑顔にしたい。」という想いが込められている。

「興味のあることを一つ一つ見つけていき、幅広い教養も兼ね備えていってほしい。」未来を担う若者たちに向けられた期待があふれるメッセージだ。

​3年6組 女子・女子

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