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こまつざき じゅん

小松崎 潤 さん

卒業年:

1996年

 

現在の勤務先:

株式会社講談社

仕事内容:

ウェブメディア「クーリエ・ジャポン」

事業企画・編集

やりたいこと以前に「好きなこと」を増やそう

1996年に高校卒業後、現役で早稲田大学政治経済学部に進学。貸金返済の催促などの50種類以上のアルバイトを経験したことで、ほぼアルバイト漬けの大学生活となった。その後、大手出版社の講談社に就職。モノよりコトに関わる仕事をしたいと思っていた彼にぴったりの会社だ。就職してすぐに『週刊現代』の編集部に配属。池田小事件の遺族への取材などを行い、”超厳しいが周りの人が明るい軍隊”の中にいるようだった。週刊現代編集部で4年間を過ごした後は、『FRIDAY』編集部に配属され、”騒がしい男だらけの体育会系”だったと振り返る。高校時代3年間男子クラスだった彼にとっては懐かしい環境だった。『 F R I D A Y』の後、女性向け人気雑誌『ViVi』の編集者となった。”恐いほどおしゃれに敏感な人ばかりだった”と当時を振り返る。読み物ページの担当チーフとなり、おしゃれになりたい女子の気持ちが上がるような企画を毎月作った。そして現在は、ウェブメディアのプロデューサーとしてチームの先頭に立ちビジネスをしている。

自分のことを実は一番よくわかっているのは自分自身ではなく周りの人々。「誰かに頼りたいなら誰かに頼られろ」が彼のモットーである。人は所詮全てを理解することなどできないが、世界全体に比べれば自分の世界はあり得ないほどちっぽけでもある。そんな自分の世界を広げてほしいというのが高校生に向けてのメッセージだ。「やりたいこと以前に”好きなこと”を増やす。」やりたくないことも仕事の中にはあるけれど、やりたいことは必ずその先にある。

​1年2組 女子

『好きなこと』から始めよ

「パリ協定」「リオ五輪」「シリア難民」「アラブ世界」……。国際色豊かな言葉が並ぶ。今年3月に雑誌からオンラインサービスに衣替えした『COURRiER Japon』のウェブサイトだ。世界各国のメディアから厳選した記事を翻訳、編集している。小松崎さんはそのプロデューサーだ。1996年に大宮高校を卒業し、早稲田大学へ入学。在学中には50種類以上のアルバイトを経験し、人生観の基礎が形作られた。貸金の返済をお願いするアルバイトをしていた時、近所から食べ物を恵んでもらってようやく生活できている老婦人に出会った。「フツーに生きる」ことの難しさ、尊さを知った、と言う。

卒業後、モノよりコトが扱いたくて講談社に入社。新入社員の頃のひと月の残業は200時間を超えたが、仕事は楽しかった。『週刊現代』『FRIDAY』などの雑誌に携わり、昨年12月からは『COURRiER Japon』のプロデューサーに就任した。仕事内容は「なんでも屋」。自分で解決できないことがあれば、助けになってくれそうな人を探して会いに行く。日々新しいことばかりだ。

今までの人生で伝えたいこと。「『やりたいこと』の前に『好きなこと』を増やす。そしてその中から一つの宝ものを探そう」。そうやって自分自身の世界を押し広げてきた。目標は「『COURRiER Japon』を、丸ごと買い取りたいと言ってもらえるくらいのメディアにすること。50億円くらいの価値になったらいいな」。39歳の夢は始まったばかりだ。

​3年10組 男子・女子

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