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しょうじ たかお

東海林 孝男 さん

卒業年:

2000年

 

現在の勤務先:

株式会社三菱地所設計

 

仕事内容:

建設設計・まちづくり

(歌舞伎座・東京駅前など)

巨匠と肩を並べるために

比較的ふくよかで、大らかな態度から貫禄を感じる。その人が東海林孝男である。

彼は建築家。建築物のデザインや利便性を求める職、そんな職にまつわる彼のエピソードを書いていく。

彼はセンスのある建築物が大好きであった。高校時代、毎月の初め頃に、世界の建築物を紹介する本を行きつけの本屋で立ち読む日々を送った。やがて、その本に載る、いわゆる巨匠と呼ばれる人物と肩を並べてみたい、という夢を抱くようになった。

一浪の末、北海道大学工学部建築学科に入学、建築のノウハウを学ぶ。そんな中で思い続けたこと、それは「どうすればトップになれるか」であった 。普通の建築家では駄目だ、トップでなければ意味がない、建築家とはそういう世界なのだから、と当時考えていた、と彼は語る。大学卒業後、大学院へと進み、より深く建築学を学ぶ。卒業制作では、校内でも高く評価された。 大学院卒業後、三菱地所設計の建築設計部に入社、すぐさまデザインを編み出していった。

そんな中見つけた、現在に至るまで大切にしているもの、それは「流動性」と「個性」だ。 2011年から2014年の間、同会社の都市開発マネジメント部に異動に出向。前の部とはまた違う能力を必要とされることで、仕事の範囲と視野をより広げた。トップを目指し続けている彼は、周りとは違う自分だけの「個性」を追求し、それを更に引き伸ばすことを欠かさない 。このような経歴からか、彼はとても若々しい。流石は未来のトップ建築家である、と感じさせる人物であった。

2年9組 男子

オリジナリティと可変性

現在東京駅前に新たなビルを建設中。高さ 390メートル、完成すれば日本一の高さだ。東京の新たなシンボルとなるこのビルの計画設計に携わっている。

建築家になる夢は、中学時代から抱いていた。当時の大高理数科の推薦入試のときには面接があり、将来の夢についての質問の答えとして用意したのがきっかけだった。一浪後、北海道大学に進学し、建築を学んだ。初年次はサークル活動に明け暮れたというが、二年次になると焦りを覚え、勉学に励んだ。建築学科での成績は良好であった。高校時代から、毎月建築雑誌を読み続けていたこともあって、特に設計の分野では他の生徒よりも頭一つ抜きん出ていたという。

しかし、ここで大きな壁が立ちはだかった。卒業設計として提出した作品が全国三十選に入賞。しかしこれは自分の上に同学年だけでも三十人いることを意味する。ライバルが多い中、勝ち抜くには・・。オリジナリティを磨くため、建物だけでなく都市全体の設計をする「アーバンデザイン」を学ぶことにした。

今の大高生には「オリジナリティ」と「可変性」の両立が大切。自分のこだわりを貫きつつ、周りに柔軟に適応する。それが、自分のやりたいことや夢の実現に繋がる。「どのように自分のオリジナリティを見つければいいのか。」という問いには「与えられたものを前向きに受け止めることと自分の興味に基づくこと」と答えた。どんな環境であっても自分の糧となるものを吸収できる。諦めずに努力することが大事、と力強く語った。

​3年10組 女子

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