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つちや えみ

土屋 瑛美 さん

卒業年:

2001年

 

現在の勤務先:

社会医療法人 河北医療財団

仕事内容:

心のケアセンタ― 臨床心理士

こころの専門家として

カウンセリング、心理検査、スタッフ相談、家族会運営…。臨床心理士の仕事は多岐に渡る。その存在は、組織全体の動きを見て滞りがないか評価する「チーム医療の潤滑油」だ。高校時代は男子バレーボール部のマネージャーとして部活中心の日々を送っていた。2年生の夏にはアメリカへ留学。興味のあることには何でも挑戦した。「進み続けることが自分を形作った。」

「面白そう。」昔から友達の相談役だったこともあり、そんな単純な理由で学習院大学文学部心理学科に進んだ。3年生、進路を考える時期になり、教授に「丸の内OL」を推められた。迷いに迷ったあげく選んだのは進学。2005年、東京大学大学院に進学した。悩み切った上での選択に後悔はなかった。

研究を主とする大学院で「臨床をメインに働きたい。」という異端にあり、院が求める学生の将来像と自分の思いとの隔たりを感じた。2007年には博士課程の院生でありながら臨床心理士として非常勤で働き始めた。毎日同じ場所で働く訳ではない。1日限りという勝負の日々に、自己責任のプレッシャーと不安が募った。修士課程・博士課程を通じて8年の長い大学院生活。辛いことも多くあった。しかしそれが強いプロ意識をつくったという。

2015年、社会医療法人河北医療財団に就職。現在に至る。目指すのは「愛情をもって他者を育てられる人」だ。「どう在りたいですか。どう生きたいですか。将来も、今この一瞬一瞬も。」自分と向き合うとき、軸にしてきたこの言葉を、優しく、そして力強く、投げかけた。

​1年6組 女子

自分を見つめて

社会医療法人河北医療財団で幅広い活動を行っている臨床心理士。自らも通っていた大宮高校の生徒に、「どう在りたいか、どんな生き方をしたいか」と熱心に語りかけた。高校時代を振り返ると、興味のあることには何でもチャレンジしていた。英語が好きで、高校二年生の夏にアメリカに行ったりもした。また、友人の相談に乗ることも多かった。学習院大学入学後、心理学を学び始め、意外に理系に近い内容に驚きつつ、何事にもチャレンジしていた。就職活動の時期に悩みに悩んで東京大学大学院に進学。苦しいことにも直面したが、多くの人との出会いや多くの経験を通じて世の中を知ることが出来たと言う。

現在、働く人達の気持ちのケアをする『メンタルヘルスケア』やチーム医療の一員として多岐に渡る活動している。自身の仕事について、「人の心の問題にアプローチする職業であり、自分とも向き合わなくてはならない職業でもある。」と語る表情からは、自分の仕事に自信と誇りをもっていることがよく伝わってきた。

何事にも臆せずチャレンジするその根底には、「自分の経験が伴わないと言葉は重みを持たない」という想いがある。自身の掲げる理想像、『愛情をもって他者を育てられる人』になるべく、土屋さんはこれからも様々なことに積極的に関

わっていくのだろう。「どう在りたいか、どんな生き方を選択したいか。」これは全ての人にとって永遠の課題だ。

​2年10組 女子・女子

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