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つかはら たけひこ
塚原 剛彦 さん
卒業年:
1994年
現在の勤務先:
東京工業大学先導原子力研究所
仕事内容:
物質工学部門准教授
除染の効率化を計る
高校時代の夢は地質学者。高校の先生に薦められ、物理学を専攻したが自分の求めているものと違った。大学卒業時、福井県の高速増殖炉「もんじゅ」でナトリウム漏洩火災事故が起き、原子力に興味を持った。東京理科大を卒業後、東京工業大学で原子核工学を専攻し、博士号を取得。東京大学大学院応用化学専攻の助教を経て、現在の東京工業大学先導原子力研究所の准教授となった。
東電福島原発事故が起こったことを契機に、放射性物質の有無を簡潔に判別する手法の研究を始めた。将来は放射線物質を超微量、迅速、低被ばく量で分離分析するシステムの開発を目指す。現在は、試作機を完成させ、福島県に持ち込む準備を進めている。
「原発の廃止は難しい。」原発がなくなることは原子力の研究をやめることに繋がり、原子力の研究における日本の立場が危うくなる。日本が原子力の研究においてトップであれば、核使用の抑止力に繋がるはずなのだ。近い目標は海外の大学で教えること。日本の大学の知名度は低く、外国人留学生の数も低下の一途を辿っている。日本の大学の素晴らしさを、外国の学生に伝えたい。
辛い時は、料理をする。「ひたすら餃子をつくります。」と笑う。趣味に没頭している時は辛いことを忘れられるからだ。研究が行き詰った時、根本的な考え方が同じだとループしてしまうから、悩むことをやめる。こだわりも捨てる。別の観点を模索する必要がある。
「やりたいことが100あれば99上手くいかない。上手くいかなくても別の世界を見る勇気を持ってほしい。」
3年6組 男子・男子・男子
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