丸岡 咲耶花

まるおか さやか

卒業年:​2010年

現職:愛媛県小学校教員(2021年4月~)

大学で国内外の子どもの貧困について学ぶ中で教育現場からの子ども支援の可能性に気づき、卒業後教職課程に進む。小学校教員免許取得後、青年海外協力隊としてウガンダへ。帰国後、国内の公立小学校教員として採用が決定し勤務開始を待つ傍ら、ウガンダにおける教育の普及、及びアクセス・質の向上を目指すNPO団体の立ち上げに関わっている。

青年海外協力隊・

ウガンダ教育隊員の歩き方

JICAボランティアは、2年間の任期で途上国に赴き、派遣先の「要請」に基づいた活動を行います。2年間で任地に何をもたらしたいかという目的をもつこと、どのような活動を行うか目標と計画を立てること、そして現地の状況や実際の課題に応じ修正を加えていくことが、2年間という期限の中では非常に重要になります。JICAボランティアの活動プロセスを疑似体験し、シナリオ劇として表現することで、ボランティア事業への理解を深めてもらうとともに、限られた時間の中で目的的に活動する意義と、価値観の異なる集団との対話の仕方を学んでいきましょう。

①ボランティア

への興味

任国事情を学ぶ

疑似体験をするには、まずは任国がどのような国であるかを知る必要があります。 今回は、生徒の皆さんは全てウガンダの小学校に派遣される隊員であると仮定し、まずはウガンダの基礎情報から、ウガンダの小学校について、そして日本では考えられないような現地の事情について、一緒に学んでいきます。

②ボランティア

への応募

「要請」を吟味する

「要請」とは、任国の人々が「日本人のボランティアを受け入れ、○○の問題を一緒に解決していきたい」「日本人のボランティアから、××に関して学びたい」などという要望・希望をJICAに申請したもののことです。

 

実際にウガンダの各小学校がJICAに出した9つの要請を基に、ウガンダの教育現場で日本人ボランティアに何が望まれているかを考えましょう。また、自分だったらどの学校に派遣されたいか、その学校で何をしたいかを想像してみましょう。

③合格発表

任地が決まる

生徒の皆さんに、クラス単位で「1つの学校、1人の日本人ボランティア」としての活動を考えてもらいます。事前のアンケートを基に、それぞれのクラスが担当する任地が決まりました。任地が決まった時点で、改めて自分たちの学校が出した「要請」に立ち返ります。

 

・任地が求めていることは?

・自分がどんな活動を行えそうか? 

 

ブレーンストーミングでアイデアを出していきます。

④派遣

実際の任地と

要請のギャップ

実際に任地に行くと、要請とは全く異なる現状を目にすることはしばしばあります。要請は派遣の数年前に作成されるため、その間に責任者や周囲の環境が変わることは少なくありません。 任地の様子、任地にある物資、任地の人々との対話から、本当に求められていることを活動として行っていくために、どうしたらいいか。

 

今回は、学校ごとの「任地訪問レポート」を読み、実際の学校の様子を想像しながら、さらに活動のアイデアを深めたり取捨選択していきます。

⑤活動計画

2年間のロードマップを

作成する

ボランティアは2年間で計5つの報告書を作成します。その一番初めの報告書では、2年間を見据えたロードマップを作成し、短期・長期の目標とその達成に向けた活動を考えて記していきます。ブレーンストーミングで出したアイデアを出し合いながら、クラス(=1人のボランティア)で2年間の活動計画を立てていきます。

⑥活動と課題

見えてきた課題と

理想とのギャップ

2年間の活動はなかなか思い通りにいきません。

 

教え込みの一斉授業に疑問を感じ、改善策を模索したり、 先生の体罰に心を痛めつつ、価値観の違いから理解してもらえなかったり、 地域住民や他校の先生を巻き込んだ事業を企画するために、周りの人を説得したりと、 活動を進めるうえで、現地の人々としっかりと向き合わなければならないことばかりです。

 

まずは、各任地に割り当てられた「難題レポート」を読んでみましょう。そこには、任地の現状と、ボランティアとしての皆さんが解決しなければならない課題が書かれています。 ⑤で作った活動計画を見直し、修正し、対応の仕方を考える必要があることに気づくはずです。

⑦課題解決

のために

人々との対話、

相手の考え方を想像する

いよいよ、問題解決のための手段を構想します。問題解決は、一人ではできません。必ず現地の人々の協力・協働が必要になります。

 

今まではボランティアとしての活動や目標だけを考えてきましたが、今度は現地の人の価値観にも目を向けてみましょう。 3-4人のクラスで、現地のアクター役、ボランティア役を分担します。

 

問題に対してボランティアはどんな解決策を考えるか、それをどのように現地の人々に伝えるか、どのように協働していくか。 両サイドの見方を考えながら、問題解決の様子を劇として表すためのシナリオを考えます。

⑧課題を

解決する

発表、また他クラスの

課題解決を評価する

現地の事情を想像しながら考えたシナリオに基づき、自分たちの課題解決方法を表現しましょう。そして、他クラスの課題解決と比べたり、評価し合ったりします。

 

課題解決法は1つではないし、あとから「こうすればよかった」と思うこともよくあります。いろいろな解決策を持ち寄り、評価し合う中で、「自分が実際に同じような課題に直面したら、こんな方法で解決できないだろうか」という引き出しを広げていけると思います。